2022.11.29

合同講義「変なコントローラーを企画する」に参加しました!

11/12(土)、京都芸術大学にて、3大学(京都芸術大学、京都精華大学、立命館大学)合同で特別講義が行われました。
講義内容は「変なコントローラーを企画する」というもので、ゲスト講師としてフリーランスのゲームクリエイターである宮澤卓宏様と中野亘様が登壇されました。立命館大学からも奥出先生がワークショップを担当されていましたよ!(詳細は後述)

▲左から、村上聡先生、宮澤卓宏様、中野亘様、奥出成希先生。当日はお世話になりました。

第1部では、中野様、宮澤様が過去に制作されたゲーム作品・コントローラーの紹介が行われました。生活用品やセンサーなどのデバイスで構成された独自のコントローラーも注目ポイントですが、実際に学生が作品で遊んでいる様子もとてもユニークでした。従来のゲームのように手元でコントローラーを操作するだけでなく、コントローラーを体に装着して大きく動かしたり、全力で操作したりする様子は周囲から見てもとても面白かったです。様々なアイデアやデザインによって見慣れたゲームジャンルでも異なるゲーム性が生まれることを実際にプレイヤーになって体験しました。また、中野様と宮澤様の制作エピソードから発想法や制作過程を学ぶことができ、新しい知見も得られました。

▲村上先生に進行を務めていただき、様々な視点から作品を掘り下げられていました。

第2部では、奥出先生による簡単なデバイス制作のワークショップが行われました。資料に従い、小型マイコン(M5GO)のキットとスイッチを組み合わせて実際に入力装置を各班で作成しました。このデバイスのスイッチを切り替えることで「HIGH」もしくは「ROW」というメッセージを表示し、その入力をUnity側で取得するというもので、広く知られるゲーム様式を再現することができました。また、この仕組みを応用して、プレイヤーがデバイスに対して行った入力をUnity上にあるオブジェクトの回転のON/OFFの切り替えと連動させる仕組みも試しました。PCによっては動作が上手くいかなかったり、Unity側に入力が反映されなかったりと想定外のトラブルもありましたが、講師の皆様にも協力していただいて楽しみながら作業しました。

第3部では、企画ディスカッション・全体発表を行いました。第1部と第2部を踏まえて、「これまでにない新しいコントローラー」を使うオリジナルのゲームを班に分かれて学生同士で企画しました。これまでにどのようなデバイスの事例があったのかを調べたり、新たなデバイスがどんなものであるか意見を出し合ったりしながら、その体験をゲームにどのように落とし込むかを突き詰めることで企画を膨らませていきました。大学の垣根を越えた学生同士のディスカッションは新鮮で良い刺激になりました。ディスカッション終了後は班ごとに企画の発表が行われ、講評として講師の皆様にいただいたアドバイスをもとに企画の改善方法について考えました。具体的には、「ゲームの幅を狭めず、広げられているか」・「アイデアとゲーム内容が良い組み合わせか」という視点でアドバイスをいただき、他の班の発表や講評の内容も参考になりました。

▲A4の紙に簡単に企画をまとめて発表!文字だけでなく、図や口頭でデバイスのイメージを説明し、聞いている人もワクワクするような企画がたくさんありました。

受講した感想としては、有意義な体験尽くしでした。特に今回の体験を通じて得られた「ゲームの可能性を広げる思考法」はとても有用だと思います。ゲーム制作は、私たちが生きる現実と結びつけて考えることで無限に発想を広げていくことが可能です。この動作の繰り返しが気持ち良いというような何気ない手遊びから想像もつかない新しいゲームが生まれることを 実感できる素晴らしい授業でした!

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